蕁麻疹とは

蕁麻疹(じんましん)は突然現れる赤い膨らみのことで、強いかゆみを伴いますが、24時間以内に全く跡形もなく消えてしまうのが特徴です。数回以内で終わるものを急性蕁麻疹、6週間以上続くものを慢性蕁麻疹と呼びます。
じんましんの原因
じんましんは、皮膚の血管周囲にある肥満細胞から「ヒスタミン」という化学物質が放出されることで発症します。ヒスタミンが血管に作用すると血管が拡張し、血液成分が血管外に漏れ出すことで、皮膚に赤い膨らみ(膨疹)が生じ、強いかゆみを引き起こします。
じんましんの原因は非常に多岐にわたります。食べ物・薬剤・感染症・寒冷刺激など原因がわかるものもあり、時に血液検査で明らかにできる場合もありますが、実際には原因が特定できないじんましん(特発性じんましん)が全体の約8割を占めています。しかし、原因不明であっても、適切な治療を行うことで症状をコントロールすることは可能ですので、ご安心ください。
じんましんの治療方法
じんましんの治療は、症状の重症度や発症からの期間に応じて選択されます。
基本的には、じんましんの治療には、抗ヒスタミン薬の内服が中心となります。抗ヒスタミン薬によってヒスタミンの働きを抑えることで、かゆみや膨疹を軽減します。また、抗ヒスタミン薬には眠気を伴うもの(第一世代抗ヒスタミン薬)と、眠気を伴わないもの(第二世代抗ヒスタミン薬)があります。診察の上で、第二世代抗ヒスタミン薬を軸として、生活スタイルや体質に合わせてお薬を処方します。
また、内服薬の補助的な役割として、塗り薬やローションなどの外用薬を使用することもあります。
尚、症状が重度の場合や、抗ヒスタミン薬だけでは十分な効果が得られない場合には、H2拮抗薬、抗ロイコトリエン薬、ステロイド薬の短期内服や免疫抑制薬の使用を検討することもあります。
原因が特定できている場合は、その原因を避けることが最も重要です。仮に血液検査などで原因が特定できた場合、食物が原因であればその食品を摂取しないようにし、薬剤が原因であればその薬の使用を中止します。
赤ちゃん・こどもの蕁麻疹について
お子さんのじんましんは、大人と比べて急性じんましんの割合が高く、多くは数日から数週間で自然に軽快しますが、場合によっては緊急での対応が必要なこともあります。
お子さんの急性蕁麻疹
お子さんの急性じんましんは、風邪などのウイルス感染に伴って発症するケースが最も多いです。発熱や鼻水、咳などの風邪症状と同時期、あるいはその回復期にじんましんが現れることがあります。このような場合、ウイルス感染が治まるとともに、じんましんも自然に消失していくことがほとんどです。
乳幼児期には、食物アレルギーによる急性じんましんも比較的よく見られます。初めて食べた食品や、以前食べて問題なかった食品でも、突然じんましんが出現することがあります。
お子さんのじんましんは、多くの場合一時的なものですが、繰り返し発症する場合や、症状が強い場合には、アレルギー検査を行って原因を特定することをお勧めします。
アナフィラキシーによる緊急対応を要するケース

お子さんのじんましんで特に注意が必要なのは、食物アレルギーによる症状です。じんましんだけでなく、以下のような症状を伴う場合は、全身性の重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)のため、迅速な対応が必要です。じんましんに加えて、以下のような症状が見られる場合は、ためらわずに救急車を呼んでください。
- 呼吸困難や喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音)
- 血圧低下による意識障害やぐったりした状態
- 持続する強い腹痛や繰り返す嘔吐
- 顔面や唇の顕著な腫れ
アナフィラキシーのリスクが高いと診断されているお子さんには、緊急時に使用するアドレナリン自己注射薬(エピペン)が処方されることがあります。使用方法について事前に医師からしっかりと説明を受け、いざという時に適切に使用できるよう準備しておくことが大切です。
横浜市都筑区にあるあおぞら皮膚科クリニックでは、大人のじんましんだけでなく、小さなお子さんのじんましんも治療を実施しております。お子さんのお肌が「何だかいつもと違うぞ」と感じたら、どんな些細なことでもお気軽に、当院までご相談ください。
よくある質問
- Q:じんましんはうつりますか?
- A:じんましんは感染症ではないため、他の人にうつることはありません。ただし、じんましんの原因がウイルス感染症である場合、そのウイルス自体はうつる可能性がありますが、じんましんの症状そのものが伝染するわけではありません。
- Q:慢性じんましんは治りますか?
- A:慢性じんましんの治療には時間がかかることが多いですが、適切な治療を継続することで、多くの方が症状をコントロールできるようになります。半年から1年程度の治療で症状が軽快する方も少なくありません。焦らず、医師と相談しながら根気強く治療を続けることが大切です。また、ストレスや疲労を避け、規則正しい生活を心がけることも症状の改善に役立ちます。
- Q:妊娠中・授乳中でもじんましんの治療はできますか?
- A:妊娠中や授乳中でも使用できる抗ヒスタミン薬がありますので、治療は可能です。ただし、薬の選択には注意が必要ですので、必ず医師に妊娠中または授乳中であることをお伝えください。お母さんの症状をしっかりコントロールすることは、お母さん自身の健康のためにも、赤ちゃんのためにも重要です。
当院のじんましん治療
横浜市都筑区にあるあおぞら皮膚科クリニックでは、患者様お一人おひとりの症状や生活背景に寄り添い、発症のきっかけや症状の経過、生活環境などを把握します。その上で、必要に応じてアレルギー検査などを実施し、症状のコントロールを目指します。じんましんの症状でお困りの方は、お気軽に当院までお越しください。
